中学生の英語のコーチを十数年ぶりに担当している。
それは姪の宿題から始まった。
21世紀の中学生がつかう教科書はどれも
A4判フルカラーの教科書、大きな文字、少ないテキスト、
リスニングや会話などの豊富な教材。
どれも自分たちの中学時代にはなかったものばかりだ。
大きく変化したのが、語彙数。一時期、約1800語とされた必修単語は
最近では約1300語までに整理されている。
IT時代になって、カタカナ語は増殖の一途にあり、
耳で覚えた外国語は数知れずといったところなのだが。
いっぽう、昔にあって今にないのが「筆記体」だ。
教科書によっては巻末にちょろっと1ページばかり載っているものもあるが、
ほとんどの教科書には記述がない。
文科省によれば10年ほど前から、筆記体は必修ではなくなったとか。
理由は、IT時代になり手書きの英語を読む機会が減っている現状からとか。
これには、少なからずカルチャーショックを受けた。
たしかに言われてみれば、その通りなのだが。
筆記体なら単語も憶えやすいのになあ、と考えるのは
アナログ時代の元中学生なのだろうか。
そして、相変わらず「英語嫌い」な子は絶滅というよりむしろ、増えている感じだ。
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