2月10日、箱根・仙石原のポーラ美術館を訪れた。
ポーラ美術館は2002年の開館から10年。
2010年に公益財団法人化された、ちょっと存在感のある美術館だ。
2010年に公益財団法人化された、ちょっと存在感のある美術館だ。
企業オーナーが40年余をかけ集めた、9500点の美術コレクションは、
19世紀フランス印象派、エコール・ド・パリといった近代西洋絵画のほか、
日本の洋画、日本画、東洋陶磁、日本の近現代陶磁、ガラス工芸、
そして化粧道具など、多岐にわたる。
コレクションだけで企画展が出来てしまうのが、この美術館のすごいところだ。
「印象派の行方-モネ、ルノワールと次世代の画家たち」
2012年1月21日~7月8日
日本人が大好きな印象派の展覧会は、
最近ちょっと多すぎて食傷気味だったのだが。
印象派の双頭と次世代の作品を1点ずつ次々を並べた比較展示は
ベタながら潔い企画。
「第1部 1886年-ゆらぐ印象派」では、モネ、ルノワール、セザンヌらが
印象派からの離脱を、「第2部 1900年以降-次世代のまなざし」では
印象派を離脱した彼らが受けたフォービスムの影響や
ピカソ、マティスといった抽象画家たちとの接点を探るというもの。
キュビスムのピカソがルノワール作品のコレクターだったことや、
マティスがルノワールに影響されたことなど美術史では次世代の旗手たちが、もれなく印象派とともにあり、
モネ、ルノワールたちの変化も時代とともに見受けられ。
「ピエール・ボナールのアトリエの壁 1945年」という、1枚の写真。
アトリエの壁には、他の画家たちの作品が印刷された絵葉書が点在し、
当時ボナールが受けた影響をそのまま写し出していたのだ。
・・・という訳で、ちょっと見方を変えれば
見なれた名作もまた新しい発見が生まれるというもの。
都心から片道2時間のバス旅は、印象派「再発見」の小旅行だった。
この美術館はスーラ、シニャックらの点描が
ゆったり観られる空間だ。
作品の対角線×2倍という理想の距離を、存分に楽しめるのだから。
地形を利用したユニークな外観 |
ギャラリー仕立ての併設カフェ |
☆併設レストランで“再現”された「ルノワール家のごちそう」 企画展限定コース☆
スープ「ブイヤベース アレイ風」
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メインD 「鶏のロースト」 |
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デザート「クリームブリュレ チョコレートアイス添え」 |
☆当日の印象☆
中井SAで“収穫”! |