2013年1月2日水曜日

謹賀新年2013

遅ればせながら
明けましておめでとうございます。
皆様にとって良い一年となり、
今年も元気ですごせますように。

毎年の年賀状。
7年前までは、P・クレーの素描がモチーフだった。

干支が子に戻ったのを機に
干支にちなんだ詩歌を題材にしている。

昨年は辰。
・・・で、ppmのパフをつたない翻訳で起した。
今年は巳。
うーん。蛇を題材にしたおめでたい詩なんてないぞ。

新実南吉作「おじいさんのランプ」から之助の台詞でも起そうか。
いやいや・・・と、考え考えた末に
苦し紛れに見つけたのが
飯田笏の一句。

年新た
嶺々山々に
神おはす

難しい干支だ。
ともあれよろしくお願いいたします。

2012年12月21日金曜日

・・・ということで Merry Christmas!

好景気期の勢いはないにしても、巷では一応、クリスマスの季節。
基督教の祝日にちなんだ音楽といえば
♪ もろびとこぞりて
♪ Adeste Fideles
♪ ひいらぎかざろう
♪ きよしこの夜 といったキャロルが有名なところ。

ほかにもクリスマスが舞台となった音楽作品がある。

チャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」
プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」
「ラ・ボエーム」をモチーフにしたロック・ミュージカル「レント」
J.S.バッハの「クリスマス・オラトリオ」
G.F.ヘンデルの「救世主(メサイア)」

ここ数年は、クリスマス・オラトリオに演奏する側として接している。
先日も演奏会運営スタッフとして、教会のミニコンサートに
参加した。

2回の公演は、信者さんや近所の方々でほぼ満席。
12月にしては低温で氷雨模様のあいにくの天気だったが
和やかな雰囲気のチャペルで、
最後に全員で ♪Adeste Fideles を合唱。
アットホームなコンサートとなった。

でも、個人的にはメサイアが一番しっくりくる曲だ。
第九ほどの知名度はない曲だけど
バロックの巨匠たちの整然とした音の群れは、ホントに清々しい。
1年に一日だけ、基督教信者になる瞬間なのだ。

・・・ということで、今年も無事にMerry Christmas!
2012年12月15日 
インマヌエル高津教会
東京バロック・スコラーズ「教会で聴くクリスマス・オラトリオ」

2012年11月12日月曜日

怒れ、バッカス!

アルコール強制による死亡事故のためか
最近の大学祭はほとんど「禁酒」がデフォルトとか。

そういえば、数年前に社会人学生で在籍していた某大学での学園祭。
こっちは、どうみても現役学生の保護者世代なのに
アルコール提供エリアでは入場時に本人確認書類の提示をもとめられ、
友人共々、唖然としたものだ。

大学祭なんて、
各サークルの玄人はだしの芸を愛でながら
昼間から大っぴらに屋外でビールを飲んで
議論にふけるのが
唯一の楽しみなのにさっ!

およそ一部のルール違反者たちのために
ささやかなお楽しみが奪われるなんて・・・。
なんて、こったい。

怒れ、バッカス!
豊穣の神よ! 
心身ともに豊かにみたされる
人生の真の喜びを、若者たちに伝えてくれないか。

2012年10月26日金曜日

寄り合い所帯の住人たち~それぞれの秋

猛暑の影響か、2か月前まで元気だった紫蘇が
いまやすっかりスリムになって
最後の時を迎えようと・・・しているのか

初秋に天命を全うした
アスター菊はまさに
佳人薄命

マイペースなブラックペッパーミントは
根本のわからなくなったビニールひものように
鉢のまわりをぐるんぐるんとワインディング ∞∞∞∞∞∞∞∞

四つ葉のクローバーは
一つ落ちると一つが芽生え
世代交代を順調に果たして
一縷の希望のようであり

~花、花、花は咲く♪♪♪ と口ずさんでみたくなる
小春日和の午後

2012年9月25日火曜日

声は人なり

以前は、電話で先にアポを取った相手と
実際に会うとよく言われたものだ。
「お電話ではもう少しベテランの方かと思っていました・・・」。

ドイツに行ったとき、ホテルの部屋間の内線電話では、
ツアーのメンバーからフロントのこわいおばちゃんに間違われた。
どうやら自分の話す声が低めなために、歳より上の年代と思われたらしい。

でもこれには訳がある。意識的に話す声のトーンを下げているのだ。
親戚一同、一族郎党、みな声のトーンが高めで聴きとりやすく
いわゆる「通る声」なのである。

そのせいか、親も親戚にも教師が多い。そしてこの「教師」という職業もまた
子どもたちと接するせいか、ますます声を高くする。
親戚中ソプラノとテノールだらけ。
年中どこかしらでキャンキャンした声が響き渡る。
女性陣はみんな子どものような地声。

そんな出自だから、新入社員のころよく上司に
「君は低めの声で話すように」と指摘された。
以来、なんとなく顎を引いて一呼吸してから話すようにしている。

「文(体)は人なり」というが、自分にとっては「声は人なり」だと思う。
電話の声でもその人の人柄や印象がだいたいわかる。
ソフトな声の持ち主は基本的に優しいし、明るくて元気な声からは
健康的で朗らかな表情が伝わってくる。

一方で、
いわゆる虫の好かない御仁の声は、それなりの品性を伺わせる。
著名人の好き嫌いの一因に「声」も一役買っている。

さて、名実ともにベテランになってしまった昨今、さすがに今より
年上に聞こえることはない。ならばせめて、若々しいハリのある声で
「声美人」を目指してみよう。



2012年9月13日木曜日

白露に一献・・・

大暑、処暑、と過ぎたけど
残り火のような熱さもとい!暑さは続く。
いまは「白露」の季節。

秋刀魚と名月を肴に一献! といきたいところなのだが。
世の中そんなに甘くない。

夏の終わりに駆け込みで観た、谷中・全生庵の幽霊画は
ぞっとする感覚がむしろ猛暑に心地よく。

その次に観た、三菱一号館美術館のシャルダン※展(プレスビュー)は
古式ゆかしい洋館のひんやりした壁に
静物と人物画のささやき合うようなレイアウト。

セザンヌのような、つよい自己主張をみせない画家の美学は
端正な構図と繊細な筆致で貫かれ、都会的な静寂をうみだす。

残暑のほてりから、解放されたひとときだった。
※ジャン=シメオン・シャルダン(1699-1779)
シャルダン展 ― 静寂の巨匠
会期: 2012年9月8日(土)~2013年1月6日(日)
休館日:月曜休館 / 12月29日(土)~2013年1月1日(火)
    (祝日の場合は開館、翌火曜休館 / 12月25日は開館)
主催: 三菱一号館美術館、NHKプロモーション、読売新聞社


 
会場は丸の内にある三菱一号館美術館。
風格のある建物も作品のイメージづくりに一役。
ヨーロッパの雰囲気のなかでゆっくり鑑賞できる。


モーブ色のバックが作品を引き立てる。
作品の多くは日本人好みの程良いサイズ。
シンプルだが洗練された構図、効果的な発色。
静物のなかにリズムを生みだすのは、精緻な筆づかいだ。


2012年7月17日火曜日

受難続きのBWV244

おお、なんてこと!
お宝の3枚組CDが崩壊してしまった。

23年ぶりの「マタイ受難曲」BWV244演奏に気を良くした矢先。
そういえば、シュライヤーのCDでも聞いてみようかと
ひさしぶりに開けたのが
指揮=カール・リヒター+ ミュンヘン・バッハ合唱団+
レーゲンスブルク少年合唱団+ ミュンヘン・バッハ管弦楽団+
福音史家=ぺーター・シュライヤー、イエス=フィッシャー・ディースカウ
ソプラノ=エディット・マティス 
旧西ドイツ製最強レーベルのARCHIV。
だったのだが。

・・・やられました。
中敷きのスポンジの化学変化に。見事。

緩衝材として入れられていたスポンジに接触していたCD面が
劣化したスポンジとともに
見るも無残に解けてしまったのだ。

あわてて水洗いするも、透明になったCDの記録面を確認する
ばかり(CDってもともとプラスチックでできてるんだ。
・・・なんて、確認している場合じゃない)。

演奏自体は名盤の一つだろうから、おそらく復刻版が廉価で入手できると
思われるのだけれど。
Made in W.Germany の歴史的な刻印があるだけにもったいないし。
何より今の3倍以上の定価で購入した当時を思い出すと悔しさも倍増する。

それより、メサイアは? ヨハネ受難曲は? と不安な気持ちで
他の3枚組CDをおそるおそる開けてみると、他はなんとか無事だった。
もちろん入っていた中敷きスポンジはことごとく処分した。

あ~あ。
一番のお気に入りだけが受難だったのか。
と、いまやカラスよけにもならない透き通った3枚のプラスチックを
ケースにしまうしかない。